その日のわたしの旅日記には、「スペインは好きか?」と書きなぐってありました。
サリアの夜、そして前夜のリバディッソと、どうも悪いことは重なってました。おまけにこの朝は道を間違えて、真っ暗闇で犬に吠えられました。どこから飛び出してくるのかと、ちょっと怖い目にもあいました。
スマホで見つけたリカバリー・ルートを歩きました。再び国道に出て安心したためか、オ・セブレイロの峠道から悩まされてきた左足の痛みは、不思議なことにほとんどなくなっていました。
体が元気を取り戻すと、気分もよくなってきました。そこからは「もったいない! もったいない!」と、残り少なくなった道をゆっくりと進みました。
栗が落ちていました。焼き栗にしたらおいしいだろうな。リンゴも落ちていました。かじりついて大丈夫だろうか。あたりはすっかりと秋の気配になっていました。
昼過ぎにはペドロウソのペンシオンに着きました。フロントの兄ちゃんにスマホを充電するために、前夜のアルベルゲで忘れて失くしてしまった電源プラグを貸してもらいました。「同じのが欲しいんだけど、売ってる店はないですか?」。するとロッカーの中をごそごそして、新しいのを取り出してくれました。「いくら?」と聞くと、ウインクが返ってきました。なんと無料でくれたのです。スペイン人にもいいヤツはいたのです。いや、おおかたのスペイン人はいいヤツでした。
重い荷を背負ってきつい山を登っていると、必ずといっていいくらい悪態をつきたくなります。もう、こんな山、登るか!!
それが頂上に達すると、そんな苦労は忘れ去っています。山を下りると、きまって「よかった、よかった。今度はいつ登ろう」となってしまうのです。
NHKで「旅するスペイン語」という俳優の平岳大さん出演している語学番組が放送されていました。こんなのを見ていると、「次の旅は、美食のサン・セバスティアンだ」と、独り興奮するのでした。
スペイン、好きです!
【2016-10-28】
【06:38】
アルベルゲ近くのモホンは、あと41kmほどの表示でした。
真っ暗の中をすたすた歩いていたら、ちょっと様子がヘンでした。どこかで道を誤り、巡礼路からだいぶそれていました。MAPS.MEというスマホアプリで現在位置を確認して、ルートを修正ました。
真っ暗闇の中で犬に吠えられて、怖い目に遭いました。
【08:01】
30分はタイムロスしてアルスーアに着きまし着。カフェで朝食を食べました。
【08:42】
この日も朝日がきれいでした。
イヌを連れて歩いていたのは、ロンドンに住んでいるスペイン人でした。飛行機でイヌとともにやてきて、レオンから歩いてきたそうです。
イヌもご主人とともに巡礼。喉が渇くゆおでした。
こんなにたくさんが歩いていました。
四国・お遍路のスティッカーが張られていました。でsも「Eighty eight temples」の認知度はいまいちだったようです。
みどりのトンネルが続きました。
巡礼道も残りわずかになってしまいました。愛おしみながら歩きました。
クリを拾いながら歩いている巡礼者もいました。焼き栗にでもするのでしょうか。
まるで井戸で洗って食えとばかりに。
誰も拾わないので。
1つ、お飾りに。
フクシアですか。
知らん。
夜露を溜めて。
空き瓶もこれだけ並ぶと立派なオブジェでした。
こちらのトサカも立派。
長かった巡礼も、聖地サンティア・デ・コンポステーラがすぐそこに迫ってきた。ペドロウソまでの22kmほどを、楽しみながら歩きました。
昼飯はハンバーガーにビール。ちょっと都会っぽくなってきなした。
この日はペドロウソのペンシオンに泊まりました。これで25€。独りで泊まるのがもったいないくらいでした。
町のレストランで夕食にしました。
これくらいのボリュームで、ちょうどよかったです。
モダンなレストランでした。