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リタイアしたら サンティアゴ巡礼 ¡¡ paso a paso !!
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リタイアしたら サンティアゴ巡礼 ¡¡ paso a paso !!

道を誤り大回り。ごめんさい! 10日目

Posted on 2018/09/182018/10/25

 ナヘラの町を出ると、すぐに辺りは真っ暗になりました。ヘッドライトの明かりを頼りに、黄色い矢印に沿って歩きました。
 巡礼路には、巡礼のシンボルであるホタテ貝をデザインした道しるべや、モホンと呼ばれる石柱がいたるところにあります。さらに要所要所には黄色いペンキで矢印が描かれてます。これをたどっていくと、地図なしでもサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着できそうな気になってしまいそうでした。
 その矢印を真っ暗ないなか道で見失ったのかなと不安になり始めたときです。背後からひとつのヘッドライトが追ってくることに気づきました。独りではないという安心感もあって、そのまま歩き続けました。
 やがて空が白みだして、次の村に着きました。そこは巡礼路からは外れた村のようでした。後ろからついてきたヘッドライトの主は、なんと出発地のサンジャン・ピエ・ド・ポーの1晩目のオステルでわたしが眠った2段ベッドの上段にいた台湾のお嬢さんでした。
 サンジャンのオステルはドミトリー(相部屋)でした。しかも男女の区別はありません。2段ベッドが2つ置かれた部屋で、上段がその彼女、もう1人はフランス人女性でした。日本でも山小屋やテント泊なら男女一緒もあたり前で過ごした経験はありますが、ちょっとどぎまぎとしました。
 その彼女は、流ちょうな日本語で話しかけてきましたが、わたしの対応はどうだったのでしょう。初めてのドミトリーに緊張していたせいばかりではないはずですが、なんとなく打ち解けることもありませんでした。その後も、何回か話す機会はあったはずです。
 巡礼路からは外れた村に着くと、彼女は流ちょうな英語で道を確認して、すたすたと新たな方向に独りで歩いていきました。
 わたしは、やれやれと村のバルに腰を落ち着けてコーヒーを頼みました。ガイドブックを開け、やがてやってきた若い男性に「ここはどこ?」と聞き、やっと現在地がアレサンコという村であることを確認しました。
 彼女とは、その後も顔を合わせる機会がありました。でも、「道を間違えてゴメン」と素直に謝れなかったのが、ちょっと心残りです。
 長い巡礼路でしたが、道に迷ったのはあと1回くらいでした。そのときは、「Maps.me」というGPSを利用したスマホアプリのおかげで、リカバリー・ルートを見つけることができました。




【2016/09/03】

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 【06:15】
 この日も出発は早い。

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 町には街路灯がついているが、ひとたび郊外に出ると真っ暗。ヘッドライトを頼りに歩く。
 ところが、どこかで別れ道を見落とした。しばらくして矢印がないことに気づいたが、舗装路は続いているのでそのまま歩いた。

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 【07:56】
 こまで来て、道を間違えたことが確実に。とりあえずはカフェに入り、ガイドブックを出して、ルートを確認した。

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 カフェ・コン・レチェを飲んで気を落ち着かせる。
 英語がわかりそうなお兄ちゃんを見つけて、「ここはどこ?」。アレサンコという隣村ということがわかる。

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 三角形の2辺を歩くような格好でリカバリールートを発見。それでも前方を横切る巡礼者の姿を見た時はホッとした。

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 【08:30】
 タイムロスは30分くらいだった。
 それはよいのだが、パウロ・コエーリョの「星の巡礼」に出てくるアソフラの村を通り過ぎてしまった。

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 やれやれと、オレンジを食べて休憩。

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 シルエニャのリゾート住宅が並ぶ。左手に豪華ゴルフクラブがあり、リゾート開発が進められたが、スペイン・バルブ崩壊で、いまはゴーストタウンのよう。

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 【09:59】
 オレンジジュースではなく、コーラを飲む回数が増えた。

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 小麦畑の道は、これでもかと続いた。

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 サンティアゴ・デ・コンポステーラまで565km。

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 【11:28】
 ゴールのサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ着。まだ早い。

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 この文字に引き寄せられた。

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「ガスパチョ」の文字を見て頼んだ。スペインの野菜冷製スープだ。よく冷えており、さっぱりとしたトマト味だった。

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 真ん中が光っているのは、オリーブオイルがかかってるから。
 もちろん到着ビールは忘れません。

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 カルサーダの大聖堂。祭壇の上には、生きたニワトリが2羽、飼われているそうだが、結婚式が行われたりで入ることができなかった。

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 観光案内所で紹介さたホテルは満室。「あそこなら」と教えられた修道院付属の宿泊所は、ビジネスホテルのようにきれいだった。
 チェックイン・カウンターの対応は、年配の修道女。英語は不得意なようで、呼んでくれたのは映画「天使にラブソングを」に出てきたような黒人シスターだった。

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 教会では結婚式が行わていた。登場した新婦は、ちょっと貫禄十分だった。

 町をぶらぶらと歩いていちぇ、おもちゃ屋で目が釘付けになった。
 ブリキの2CVが並んでいた。欲しい! たった1000円ほど。かといって、あと1カ月もザックに背負うわけにはいかない。涙をのんだ。

 こんなのも見かけた。花屋の店頭でした。
 こちらではシトロエンが幅をきかせています。C4(わたしのクルマ)にもあたり前に出くわしました。

 【18:27】
 巡礼定食にもちょっと飽きて、単品を注文。とりあえずビールは欠かせない。

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 ローストビーフを頼んだが、ポテトの量が半端ではない。これで9€。ビールを入れると定食と変わらなくなる。あまりお得な選択ではない。

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